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月別アーカイブ: 2026年1月

第2回「美装のプロによる、見落としがち10項目」

皆さんこんにちは!

 

松戸市を拠点にマンションや団地などの改修工事、洗浄工事、外構工事、養生などの美装業を行っている

株式会社正栄、更新担当の明日です。

 

 

第2回
現場別チェックリスト:引き渡し前の美装で見落としがちな10ポイント

美装の品質は「見えやすい場所」と「触れやすい場所」で評価されます。どれだけ丁寧に全体を仕上げても、最後の確認で“目立つ一点”が残っていると、評価がガクッと下がるのが美装の世界です。この記事では、現場別に使える考え方と、特に見落としやすい10ポイントをまとめます。チェックリストとしても使えるように、理由と対策もセットで書きます。

 

 

まず前提:チェックは「動線」と「目線」で行う

引き渡し前の確認は、清掃者の目線ではなく、来訪者(施主・テナント・管理会社)の目線で行うのが基本です。おすすめは次の順番です。

1.玄関から入って、正面を見る(第一印象)

2.そのまま歩いて、視線の高さを変える(立つ→しゃがむ→見上げる)

3.最後に“触れる場所”(取っ手・水栓・スイッチ)を見る

これをやるだけで、チェックの精度が上がります。

 

 

見落としがちな10ポイント(理由+対策)
1)ガラスの「拭きムラ」:斜め光で一発アウト

理由:室内照明では見えないムラが、日中の自然光で浮きます。
対策:・仕上げ拭きは乾拭きだけに頼らず、道具を使い分ける(スクイジー+マイクロフ

ァイバー等)

・角・縁は“拭いたつもり”が出やすいので最後に一周確認

 

2)サッシ溝の砂・切粉:歩くとジャリッと鳴る

 

理由:見た目より“音”と“触感”でバレます。

対策:・先に掃除機で吸う→最後に拭く、の順にする

・レールの端(戸当たり側)に溜まりやすいので重点確認

 

3)建具(扉)の上端:覗き込まないと見えないが、見た瞬間に不信感

 

理由:立会いで扉を開けた瞬間、上端の粉が目に入ります。
対策:・“上から下”の順でやる(天井→建具上→面→下)

・収納扉・洗面台扉など、低い位置の扉ほど見落としがち

 

4)巾木(はばき)の際:薄い粉が帯になる

 

理由:床はきれいでも、壁際だけ粉が残って「掃除した感」が消えます。
対策:・床清掃の最後に巾木沿いを一周拭く工程を固定化

・特にクロス仕上げ後は粉が壁際に溜まりやすい

 

5)スイッチ・コンセント周り:触る場所は指紋が目立つ

 

理由:引き渡し当日に“必ず触る”場所。小さな汚れが印象を支配します。
対策:・最終工程で全数拭き

・クロス糊・パテ粉が付着していることが多いので、乾拭きで落ちなければ軽く湿

拭き

 

6)キッチン天板・シンク:反射が強く、拭き筋が出る

 

理由:照明の反射で拭き筋が“線”として残ります。
対策:・ステンレスは“一方向に仕上げる”意識(円を描くと筋が乱れやすい)

・水滴放置は白化の原因なので、仕上げは乾拭きで終える

 

7)水栓金具:水垢より「指紋」が先に見える

 

理由:新品ほどピカピカで、指紋が強調されます。
対策:・仕上げ直前に触らない(触るなら手袋)

・施工後にもう一度触る工程があるなら、最終に金具拭きを入れる

 

8)浴室の鏡・メッキ:微細な白化が残ると“掃除不足感”

 

理由:入居者は鏡を見る頻度が高く、残りが気になります。
対策:・鏡はムラが残りやすいので、角度を変えて確認

・強く擦りすぎると傷が出るので、素材に合う道具で短時間勝負

 

9)照明・換気口:上を見るタイミングで目立つ

 

理由:立会いで説明を聞いているとき、ふと天井を見ることが多いです。
対策:・換気口は“周囲の黒ずみ”より“粉の縁取り”が目立つ

・ダウンライト周りにクロス粉が乗りやすいので、軽い拭き上げを入れる

 

10)玄関床・土間:第一印象の要

 

理由:入った瞬間に目に入る。ここが決まれば全体評価が上がります。
対策:・玄関は最後にもう一回、乾拭きで仕上げる

・外履き・内履きの切り替えを徹底し、足跡を残さない

 

現場別の“クセ”を知る:住宅と店舗・オフィスの違い
住宅(戸建て・マンション)

・収納が多い=扉上端、棚板の粉が残りやすい

・水回りの「指紋」「水滴」が評価を左右しやすい

・施主は細部を見る傾向がある(新居の期待値が高い)

 

店舗・オフィス

・ガラス面積が大きい=ムラが出やすい

・床材が多様(長尺・タイル・石)で仕上げが分かれる

・サイン・什器周りなど“見せ場”があるので、重点箇所を先に決めると効率が上がる

 

チェックの仕組み化:誰がやっても同じ品質へ

引き渡し前の確認は、職人の勘だけに頼ると品質がブレます。おすすめは次の仕組み化です。

・チェック項目を固定化(10〜20項目で十分)

・完了写真を定点で撮る(玄関、キッチン、洗面、ガラスなど)

・最終チェックは“作業者以外”がやる
自分の作業は見落としやすいので、可能なら交代チェックが理想です。

 

 

まとめ

・見落としは「動線」「目線」「触れる場所」に集中する

・ガラスムラ、サッシ溝、建具上端、巾木際、スイッチ周りは鉄板の注意点

・現場別のクセを理解し、チェックを仕組み化すると品質が安定する

次回は、素材別に「落とし方・やってはいけないこと」を、ガラス/ステンレス/タイル/木部/樹脂に分けて解説します。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

弊社は松戸市を拠点にマンションや団地などの改修工事、洗浄工事、外構工事、養生などの美装業を行っております。

不明な点は多いかと思います。

株式会社正栄では、お客様へ十分に検討いただけるよう分かりやすく

ご説明いたしますのでお気軽にお問い合わせください。

 

 

 

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第1回「美装工事について」

皆さんこんにちは!

 

松戸市を拠点にマンションや団地などの改修工事、洗浄工事、外構工事、養生などの美装業を行っている

株式会社正栄、更新担当の明日です。

 

 

 

第1回
美装工事とは?新築・改修後の「仕上げ清掃」完全ガイド

「清掃」と一言でいっても、美装業が担う領域はかなり幅広いです。特に建築現場に関わる方なら「美装」「引き渡し清掃」「竣工清掃」「粗清掃」など、似た言葉を聞いたことがあるかもしれません。この記事では、美装工事の基本から、現場で求められる品質、工程の考え方、トラブルを避けるポイントまでを、初めての方にも分かりやすく整理します。

 

 

・美装工事=「見た目を整える」だけじゃない

美装工事は、建物の完成や改修の節目に行う“仕上げ”の清掃です。ホコリを取って終わりではなく、素材の表情を整え、引き渡し品質を実現する工程だと考えるとイメージしやすいです。

たとえば新築引き渡し前。建具やガラス、キッチンやユニットバス、床や巾木、照明器具、換気口、収納内部まで、視界に入るもののほとんどが対象になります。ここで「薄い糊残り」「指紋」「微細な粉じん」「養生テープ跡」などが残っていると、施主やテナントは「完成したはずなのに、汚い」と感じます。美装はこの“最後の印象”を担います。

また改修工事の場合は、既存部分との取り合い(境界)が難しいです。新旧の材が混在していると、「落としていい汚れ」と「落とすと傷になる付着物」の見分けが必要になります。美装は単純作業ではなく、素材理解と判断力が品質を左右します。

 

 

・似た言葉の違い:粗清掃・竣工清掃・ハウスクリーニング

現場では言葉が混在します。目安としては次の整理が便利です。

・粗清掃(あらせいそう)
工程途中で行う、ゴミ・大きい粉じん・不要材の回収が中心。次工程がやりやすい環境を作る目的が強いです。

・竣工清掃(しゅんこうせいそう)=引き渡し清掃
引き渡し前に行う高品質の清掃。美装工事と同義で使われることも多いです。

・ハウスクリーニング
入居中・退去後など、生活汚れ(油、皮脂、水垢、カビ)を対象にすることが多い領域。美装より「汚れが強い」ケースもあります。

美装業としては、これらの呼び分けを理解した上で、発注者の言葉の意図を確認し、必要な作業範囲(スコープ)を明確化するのが重要です。

 

 

・美装工事の主な作業範囲

案件により異なりますが、一般的には次のように分かれます。

1)ガラス・サッシ周り

ガラスの糊残り、指紋、粉じん

サッシ溝の砂・切粉

クリーニング後の拭きムラ対策

2)水回り(キッチン・洗面・浴室・トイレ)

ステンレスのもらいサビ・指紋

コーキング周りの粉・糊

鏡・水栓の白化(軽度)
※工事汚れは落ちるが、素材の傷や初期不良は別問題なので切り分けが必要です。

3)床・建具・収納

フロアの粉じん、足跡、軽い擦れ

建具の養生跡、手垢

収納内部の粉・木屑

4)共用部・外構(案件による)

エントランス床、手すり、エレベーター周り

外部ガラス、庇、サイン周り
※外部は安全管理(高所・脚立・足場)が最優先です。

 

 

・品質の正解は「見る人」で変わる

美装工事の難しさは、品質が“数値”になりにくい点です。施工者は「きれいにした」と思っても、施主は「まだ汚い」と感じることがあります。これは、汚れの強さだけでなく、**視線が集まる場所(視認性)**が関係します。

特に印象を左右するのは、

・玄関・エントランスの床

・ガラス(自然光でムラが目立つ)

・キッチン天板(光が反射して指紋が見える)

・トイレ・洗面の陶器(白いほど小汚れが出る)

ここを押さえるだけで「丁寧な美装だな」と感じてもらえる確率が上がります。逆に、細部をどれだけ頑張っても、玄関床に粉が残っていると全体が台無しです。

 

 

・工程管理:美装は「最後」だが、最後だけではうまくいかない

美装は基本的に終盤工程ですが、成功の鍵は「前段取り」にあります。たとえば、

・内装職人がまだ出入りしているのに最終清掃を入れてしまう

・養生が剥がれた直後で糊が落ち着いていない

・クロス施工後の粉が舞う状態でガラスを仕上げてしまう

こうなると、二度手間や手戻りが増えます。美装業としては、理想として以下の確認を推奨します。

・重作業(切断・研磨・ボード加工)が終わっているか

・養生撤去のタイミングと責任分界が明確か

・追加工事(手直し)が入る可能性が高い箇所はどこか

・立会い日程と引き渡し日がいつか

これらを事前にすり合わせるだけで、現場はかなり回りやすくなります。

 

 

よくあるトラブルと回避策
トラブル1:落ちない汚れを「手抜き」と誤解される

→ 回避策:写真で“施工前後”と“素材の傷”を分けて説明
落ちない理由は「汚れではなく傷」「化学変化」「素材劣化」など様々です。口頭だけだと伝わりにくいので、写真報告は強い武器です。

トラブル2:範囲が曖昧で、追加作業が無限に増える

→ 回避策:見積り段階で作業範囲・対象外・追加条件を明文化
「外部ガラスは別途」「高所は足場の有無で変動」「剥離作業は別作業」など、線引きを文章化します。

トラブル3:強い薬剤で素材を傷める

→ 回避策:素材別の基本を守る(強アルカリ・強酸の乱用を避ける)
美装は“落とす”より“傷めない”の方が難しいケースもあります。テスト清掃(目立たない場所で試す)は必須です。

 

 

・美装業の価値は「安心して引き渡せる状態」を作ること

美装工事は、単に見た目を整える作業ではありません。発注者にとっては「施主に見せられる状態」、施主にとっては「気持ちよく使い始められる状態」を作る工程です。だからこそ、現場目線だけでなく、**“見る人の目線”**を理解した作業設計が重要になります。

 

 

・まとめ

・美装工事は引き渡し品質を作る“仕上げ工程”

・範囲はガラス・水回り・床・建具など広い

・品質は視認性が高い場所から決まる

・成功は段取り(工程調整・範囲明確化・写真報告)で決まる

次回は、引き渡し直前に効く「見落としがちなチェックポイント」を、現場別に具体化していきます。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

弊社は松戸市を拠点にマンションや団地などの改修工事、洗浄工事、外構工事、養生などの美装業を行っております。

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